Idea dog chefのこだわり③~身体への優しさ、無添加~

Idea dog chef(イデアドッグシェフ)のこだわり、三つ目は

身体への優しさ、無添加

です。

「大切なワンちゃんのごはんだから、自然な原材料で身体に優しいのは当たり前じゃないの?」

そう思われる方にも、是非この記事を読んでいただき、ドッグフード、またドッグフードに限らずペットフードについて考えてみていただけますと幸いです。

ドッグフードの添加物に対する不安

ドッグフードの添加物に対する不安

皆様は、普段ワンちゃんに与えているごはんの原材料を確認されますか?

ドッグフードの原材料欄を見てみると、食材そのもの以外にも実に色々なものが使用されていることが分かります。

保存料、酸化防止剤、着色料、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類…等々。

ふと、こんな疑問や不安が湧いてきます。

一体それらは何故添付されているのか。
身体にとって安全なものであり、必要なものなのか。

そんな疑問や不安について、一緒に考えてみましょう。

ドッグフードの身体への優しさや添加物について考える時には、その製造方法や、ドッグフードを取り巻く背景を知ることがヒントの一つになります。

ドッグフードの製造方法と栄養素

ドッグフードの製造は、主に以下の工程を辿ります。
※今回ご紹介するのは、ドッグフードのうち、ドライフードの製造工程です。

①穀物粉や肉粉など、原材料を粉砕し、粒の大きさを均一にする

②攪拌。乾燥原材料を均一に混ぜ合わせて生地の元を作る

③生地の元と、各種添加物や水分を合わせる

④エクストルーダーという機械で、高圧・高温加熱、成型する

⑤高温で乾燥させる

⑥ペレットの表面に油やフレーバー、各種添加物をコーティングする

まとめると、
砕く→水分と添加物を加える→強力に加熱する→乾燥させる→コーティング
の流れとなります。

この一連の流れを想像してみたとき、「添加物」が果たしている役割の一部が見えてきます。

「高圧・高温加熱」等の言葉からも何となくご想像いただけるように、食材自体が持つ本来の栄養素は、製造の過程において失われることとなります。

その失われる栄養素を埋め合わせるために、合成の(人工の)栄養素を添付しているのです。

これが、ドッグフードの原材料欄に、ビタミン類、ミネラル類…と様々な栄養素名が記載されている理由の一つです。

さて、製造過程で失われる栄養素を埋め合わせるための添加物については理解ができました。

もちろん、それだけで終わりという簡単なお話ではありません。

ドッグフードを取り巻く背景と添加物ー化学物質ー

ドッグフードは、1860年にイギリスで初めて販売されてから今日に至るまで、

長期保存ができる利便性
廃棄食材を有効に活用したり、質を問わず穀物の使用量を拡大できるといった各方面におけるメリット
犬専用の食べ物を与えることが犬のためであるといった考え方の広まり

…等々によって、残飯に代わる犬のエサとしてのシェアを拡大してきました。

その第一の利点である長期保存の実現のため、添加物が使用されています。

例えば、酸化防止剤です。

ドライフードの製造工程の最後に、「コーティング」があったことを覚えているでしょうか。
製造過程で失われた食材の風味を油と一緒に添付することで、犬の嗜好性を高め食いつきを良くしています。

ところが、この油というものは非常に酸化しやすいため、強力な合成酸化防止剤が必要になるのです。

ドッグフードの酸化防止剤としては、発がん性やその疑いがあるとも言われる、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)やジブチルヒドロキシトルエン(BHT)等も使用されています。
※合成栄養素のビタミンEやビタミンC等を酸化防止剤として使用している商品もあります。

なお、ウェットフードやセミモイストフードは、乾燥したドライフードよりも劣化しやすいため、品質保持のためにさらに多くの添加物が使用される傾向があります。

常温で長期間保存できる利便性は、このような食品添加物によって支えられているのです。

なお、人間用の食品では禁止や非推奨とされている種類や量の添加物(や農薬等)が、ペットフードにおいては認められているという現状も頭の片隅に置いておく必要があります。

一見とても安全そうな国産ドッグフードの商品の中にも、日本を除く諸外国では発がん性や染色体異常の懸念から食品への使用禁止とされている着色料を使用したものも存在しています
(日本では使用禁止ではないため違法ではありませんが)。

ドッグフードを取り巻く背景と添加物ー栄養素ー

ドッグフードが販売され初めてから現在までの約150年、ビジネスの中心であるメーカーやその周辺では、ドッグフードのシェアを拡大するためのプロモーションや制度作りが行われてきました。

例えば、「人間の残飯は消化に良くない」「ドッグフードを与えることが犬の健康管理に繋がる」といった考え方の提唱。

※話が逸れますが、「犬は穀類の消化が苦手で避けるべきだから、穀類を主とする人間のごはんをあげてはいけない」という考えをお持ちの方もいらっしゃるようです。
ところがドライフード自体、原材料欄の最初の方に穀類が記載されている商品が殆どであるように、穀類ががっつりと使われているものです。
穀類の消化が苦手=人間のごはんをあげてはいけないけれどドライフードはOK!という考え方は、かなり極端な発想であるように思われますね。

また、長期保存の目的でビタミンを添付するようになってからは、「ビタミンC入りで身体に良い」と売り出されたこともあります。

そして、栄養価が高い商品ほど良い商品であるという判断基準(特に「高タンパク」は飼い主様たちからの好感度が高いのではないでしょうか)、さらに総合栄養食といった”良い”商品の基準を打ち出すこと等により、

「同じ重量、同じ値段ならより沢山の栄養成分が含まれている方が良い商品だ」
「原材料欄には様々な合成栄養素が載っているのが当たり前」
「総合栄養食でないと栄養バランスが崩れたり不足して犬が不健康になってしまうかもしれない」

といったドッグフードに対する見方も定着させてきたのです。

そのため、多くのドッグフードにおいては、製造過程で失われる栄養素の補填に留まらず、栄養素自体を添加することで成分調整が行われています。

なるべく重量あたりの栄養価を高めるため、また食材そのものの栄養素量では総合栄養食の基準を満たすことは困難であるため、合成ビタミン、ミネラル、アミノ酸等が添付されているというわけです(これらの栄養素が身体に悪いものであると申し上げているわけではございません)。

Idea dog chef(イデアドッグシェフ) が身体への優しさと無添加にこだわる理由

Idea dog chef(イデアドッグシェフ)が身体への優しさと無添加にこだわる理由

ここまでの内容から、ドッグフードがどんなものなのかを考えてみると、

「添加物多めの栄養補助食品」
「添加物多めの”一日分の○○”」

のようなものであると言えるかもしれませんね。

特にドライフードは、その製造方法により、水分をほとんど含みません。
また同じ重量であれば栄養価が高い方の商品が良しとされがちですので、水分は邪魔なものでもあります。

しかし水分は、身体の代謝機能を保ち身体へ栄養を行き渡らせてくれる、生き物にとって決して欠かせないものです。

通常の食材においては、その7~8割ほどが水分で占められています。
その水分を食事からは摂れないとなると、老廃物や身体に悪いものの排出がしにくくなる可能性があることは否めません。

添加物を使用してしまう背景があり、それらを排出しにくくなる要因となりうる要素があるため、化学物質がより体内に蓄積しやすいという考え方まで出てくるかもしれません。

では、どうすれば良いのでしょうか。

ドッグフードは、忙しい毎日を送る私たち人間側にとってとても便利なものです。
特に総合栄養食のものであれば、商品と水さえ与えていれば良いと思えますので楽ですよね。

例え添加物の摂取を完全に断ち切ることが難しかったとしても、定期的に添加物の摂取量を減らしてあげること、また水分を積極的に食事から摂取し、(運動等も含めて)代謝や排出を促すことで、蓄積した化学物質を処理させ、体内汚染を多少なりともデトックスしてあげることはできるのではないでしょうか。

ですから、私たち Idea dog chef(イデアドッグシェフ) は、身体への優しさにこだわります。

水分量が多く、食材本来の特性や栄養素が生きた手作りごはんは、保存料、酸化防止剤、着色料といった添加物を使用しておりません。

もちろん、成分調整のための合成栄養素の添加等も行っておりません。

ご家庭で健康を想って手作りするごはんや、お店の厨房で一から作るレストランで食べる食事と同様の自然なものになっています。

自ら食べるものを選べないワンちゃんには、人間の子どものように、身体に優しいごはんをあげたいですね。

※本記事は、皆様がワンちゃんの食について考えるきっかけとなることを目的として作成しており、
 ドッグフードを自体否定するものではございません(ドッグフードにも良い商品やメリットはたくさんございます)。
 また、本記事の記述内容は、必ずしも全てのドッグフードメーカー様や商品に当てはまるものではございません。